映画『真夜中の虹』をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。
本作はフィンランドの巨匠アキ・カウリスマキによる1988年の作品で、労働者三部作と呼ばれる作品の一つです。
最新作『枯れ葉』を観てからというもの、アキ・カウリスマキの世界にハマってしまいました。
アキ・カウリスマキはこんな監督だよ↓
社会の底辺に属する労働者や失業者を主人公に据え、踏みにじられる人間性とその回復を描くことが多い。恋愛・犯罪・死・旅・音楽といった古き良き映画の娯楽要素を受け継ぎつつ、大仰な演技や劇的なセリフ回しを排して等身大に演出するのが持ち味。飄々としながらも血の通った人間賛歌を天性のユーモアで成立させている。ロケーション撮影を多用して描かれる、フィンランドの庶民的な風俗・風景も見どころ。
Wikipediaより引用
結構大変な目に合っているのに、ユーモラスな世界で包み込むことによって、笑いに昇華しているんですよね。
また、アキ・カウリスマキ作品の多くは、男女が出会い、発展していくパターンになっています。
『真夜中の虹』は、特にユーモアセンスが光る作品です。
失業者とシングルマザーを中心に据えています。女性には子どももいます。
前作『パラダイスの夕暮れ』とは違って、ノワールみが強いんですよね。結構ドキドキする。
盗んだり殴ったり脱獄したりと、結構な犯罪行為をするんですが、どこかユーモラスだから恐くないし許せちゃうんです。
終わり方が心地いいです。「オーバー・ザ・レインボー」が流れるラストにじんときます。タイトルの回収ですね。
邦題もいいんですが、原題『Ariel』の伏線回収も素晴らしいんです。
主演はトゥロ・パヤラ。ヒロインはスサンナ・ハービスト。(私はこの人が一番好きかも)
マッティ・ペロンパーもいい役で出演しています。相棒的な登場人物が底なしにいいやつという点は『パラダイスの夕暮れ』と同じですね。
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画『真夜中の虹』について解説しました。
結構ノワールみが強く犯罪もしますが、独特の雰囲気で笑えちゃう作品です。
Amazon Prime Videoで観られるよ。
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