私を産まなければ…って思ってるんでしょう?
映画『マイマザーズアイズ』をシネリーブルで鑑賞しました。
本作は『写真の女』で鮮烈デビューを果たした串田壮史監督の作品です。
人間の恐ろしさと美しさを、前作よりさらに過激に描いています。
あらすじはこんな感じだよ!
チェロ教師の仁美(37)は、たった1人の家族である娘・エリ(17)に頼まれ、
https://mme-movie.com/
コンサートで一緒に二重奏を演奏する。
その帰りの車内で、エリは、仁美の音色から
子供を産んで後悔しているという念が聞こえてきたと語り始める。
隠していた感情を見透かされた仁美は動揺して自動車事故を起こし、
仁美は視力を失い、エリは半身不随になってしまう。
やがて仁美は、生体実験中のカメラ内蔵コンタクトレンズを装着し、視力を回復させる。
一方、病室のベッドから出られないエリは安楽死を望みだす。
仁美は、エリにVRゴーグルを装着し、自分の主観映像を転送して生きる悦びを届けようとするが…。
今回私は舞台挨拶付きの上映に参加してきましたので、『マイマザーズアイズ』の見どころや、監督やキャストの皆様の貴重なご意見も合わせてお伝えします!
着想はスマートコンタクトレンズ
本作は、失明した母親がスマートフォンなどのデバイスと繋がるコンタクトレンズを使用して、視力を回復するというストーリーです。
監督はインタビューにて、スマートコンタクトレンズの実用化が迫っていることから着想を得たとおっしゃていました。
2023年にリリースされる予定だったそうなんですが、どうも開発が遅れているそうで、映画が先行するかたちになっちゃいましたね。
スマートコンタクトレンズは、地図やメッセージなど、スマートフォンで出来ることをコンタクトレンズに搭載したようなものになります。
レンズの中央にある六角形の部分には、0.48ミリメートルのディスプレーが配置されています。
そこで表示された画像が、網膜に直接映し出されるという仕組みなんですって。
映画では失明した人が視界を取り戻すようなものになっていましたが、流石にそれは難しそうですよね。
ですが、視覚障害のある人への支援として、見えているモノの輪郭を強調させる機能をつける予定もあるのだとか。
でも、映画のように、視覚を共有するというのは、できなくも無さそうですね…。
どうしてチェロ?
本作はバイオリンでもピアノでもなく、チェロを弾く母娘。
バイオリンやピアノの方がメジャーなのにどうしてかな?と思っていたのですが、監督がインタビューで質問に答えてくれました。
以下、監督のお言葉です。
「チェロは大きくて、人間に似ています。母親は、娘ではなくチェロを抱いていたかった。そして娘も一緒に演奏する中でそれに気づいてしまう。それを視覚的に分かりやすく伝えたかったんです」
なるほど…!
それであのポスターになっている訳ですな。
めちゃくちゃ納得です。
このキャストに注目!
最後に、注目のキャストを紹介します。
ライターを演じた星耕介さんです。
たまたま映画鑑賞前にすれ違ったんですが、
時計仕掛けのオレンジみたいな人いるなぁ…
と思い、映画を観て、舞台挨拶を観て、非常に納得しました。あなただったんですね。と。
ホラー映画に出ることが多く、これまでに中田秀夫監督の『”それ”がいる森』『事故物件 恐い間取り』や清水崇監督の『樹海村』に出演しています。
ちなみに『それ森』ではあの宇宙人を演じているんだとか笑
もう一回観てみようかな。
本作でもホラー作品で培った独特な演技が光っています!(桑田真澄さんをリスペクトしているのだとか)
病院のベッド下のシーンと、顔面ペインティングは必見!!
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
『マイマザーズアイズ』の見どころや舞台挨拶で聴いた情報をお伝えしました。
星さんの演技に注目です!
リアルな設定もまた、怖いんだよ…。
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