『Never Let Go』圧倒的もやもや感にあの名作の気配を感じる

ホラー映画

映画『Never Let Go』を鑑賞しました。

ストーリーの大事な部分については触れませんが、後半部分は若干のネタバレは含む記事になります。

ネタバレが苦手な人は、後半は鑑賞後に読んでください。

まず、一言で申しますと、この映画は…

bitotabi
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とにかくモヤモヤします!

ダニー
ダニー

あらすじはザックリこんな感じです。

ママとクレジットされる女性(ハル・ベリー)と2人の幼い子供、ノーランとサミュエルは、大きな人里離れた森の小屋に住んでいます。ママによると、「悪」と呼ばれる超自然的な力が世界中に広がり、それが終焉し、彼らだけが生き残ったという。

ママは、息子たちには見ることができないが本物だと信じている悪魔のような存在に取り囲まれていると主張し、それが彼らが山奥とひっそりと暮らす所以。家族は食べ物を探したり狩りをしたりして日々を過ごしています。悪魔が彼らに触れるのを防ぐため、家族は彼らが狩りの為に家を出る際、ロープを結び、建物に戻るというルールを課している。
bitotabi
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それではここから見どころと映画を楽しむための解説に参りましょう!

ハル・ベリーの演技に注目

ハル・ベリーと言えば、『チョコレート』『キャット・ウーマン』『007』などで、割と早い段階から黒人っぽい肌の色でありつつメインヒロインを務めていますよね。

bitotabi
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今では黒人ヒロインも珍しくないですが、彼女は先駆者的な立ち位置だと思います。

洗練された容姿の女性を演じる印象が強い彼女ですが、今回の役はなんというか、小汚いんです笑

終末の世界で山奥にひっそりと暮らすという設定だから当たり前なんですが。

本当にもうね、一見彼女だとは分からないんですよ。

それを助長しているのが演技。

タフでちょっとヤバい母ちゃんを演じているから、さらにらしくない。

でも違和感はない。そこがすごいなあと感じます。

 



ちょっとネタバレあり モヤモヤを楽しむべし

ここからはちょっとネタバレあり。

本作は、子どもの一人が、自分たちの生活とか母親の主張に疑問を抱きだすことで物語が大きく変わりだします。

これ、観ている私たちもよく分からないんですよ。

ストーリーの進行上、悪魔のような者は、母親にしか見えないように上手く構成されているからです。

非常にモヤモヤした感覚を楽しめます。

監督自身、こういった超常現象的なものに白黒をつける気はないのかもしれません。

お母さんが言っていることは正しいのか、それともただの狂人なのか。

あなたなりに考察しながら観ると、かなり楽しめると思いますよ。

あの名作ホラーとの親和性

本作は、あのレジェンドホラーと近しい部分があるんじゃないかと思うんです。

そう、『シャイニング』ですね。

『シャイニング』も映画版では、ただジャック・ニコルソン演じる父親が、山奥のホテルに缶詰めにされたことで精神が参ってしまっただけなのか、それとも幽霊などの超常現象が引き起こしたことなのか、あいまいになっています。

また、母が子を守ろうとするというのも、共通しているポイントです。

 



物語のカギになるのは…

この物語を観る上で、最も注目すべきなのが「ロープ」の存在。

あのロープははたして何を意味しているのか。

ロープというのは、何かを繋ぐためでもあり、縛るためにも使用されますよね。

命綱、母親の束縛、あるいは家族の絆。

はたまた、この映画からは宗教的なメタファーもあるような気がしてなりません。

一体あのロープが意味するところは何なのか。

ぜひよくよく考えてみていただきたいです。

今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます!

映画『Never Let Go』について解説しました。

bitotabi
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このモヤモヤした感じを、ぜひ楽しんでみてくださいね。

ダニー
ダニー

子役とハル・ベリーの演技力にも注目だよ!

 

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