僕と息子は二人きりだ。 でも世界中のどの軍隊より強い。
映画『ぼくは君たちを憎まないことにした』を鑑賞しました。
2015年、パリ同時多発テロ事件で最愛の妻を失ったアントワーヌ・レリスが、事件発生から2週間の出来事をつづった世界的ベストセラーの映画化作品です。
かなり心にずしっときますよ…。
あまりにも悲しい実話だもんね。
今回の記事では、映画『ぼくは君たちを憎まないことにした』で得た学びや、作品を深く味わうためのポイントをいくつかお伝えします。
STORY
初めに、本作のあらすじを。
introduction:
家族3人で幸せに暮らしていたアントワーヌが、テロ発生から2週間の出来 事を綴った世界的ベストセラー『ぼくは君たちを憎まないことにした」の映 画化である。最愛の人を、予想もしないタイミングで失ったとき、その事実 をどう受け入れ、次の行動に出るのか。アントワーヌは確信している、妻は 「いつもどこかから二人を見守っていると。
「そして、無差別襲撃から1年後の16年11月12日。バタクランはエンターテ インメントを愛する人々に支えられ、全面改装してスティングのコンサート 「で再オープンした。2023年現在も人気の会場として営業を続けている。
STORY:
2015年11月13日金曜日の朝。ジャーナリストのアントワーヌ・レリスは息 子のメルヴィルと一緒に、仕事に急ぐ妻のエレーヌを送り出した。息子の ために健康的な朝食を手作りして体調管理に気を配り、おしゃれでユーモ アのセンスもある。最高の母であり、最愛の妻が、突然、天国へ行ってしま った。そんな時でも息子はお腹を空かせ、砂で遊び、絵本の読み聞かせを ねだる。誰とも恋しみを共有できない苦しみと、これから続く育児への不 安をはねのけるように、アントワーヌは手紙を書き始めた。夏の命を奪った テロリストへの手紙は、息子と二人でも「今まで通りの生活を続ける」との 決意表明であり、亡き妻への誓いのメッセージ。一晩で20万人以上がシェ アし、新聞の一面を飾ったアントワーヌの「憎しみを贈らない」詩的な宣言 は、動揺するパリの人々をクールダウンさせ、テロに屈しない団結力を芽 生えさせていくのだった一。
https://nikumanai.com/
なんとも、たまらないお話です。
パリ同時多発テロ事件
パリ同時多発テロ事件は、2015年11月13日にフランスのパリ市街と郊外のサン=ドニ地区の商業施設において、ISIL(イスラム国ないしIS)の戦闘員と見られる複数のジハーディストのグループによる銃撃および爆発が同時多発的に発生し、死者130名、負傷者300名以上を生んだテロ事件です。
何と言ってもパリですからね…。
東京で銃撃や爆破テロが起こるようなものだと思うと、その混乱の様がイメージしやすいのではないでしょうか。
映画で主に映っていたのはイーグルス・オブ・デス・メタルのコンサートが行われていたバタクラン劇場。
それ以外にも、サッカーの代表戦が行われていたスタジアムの入り口付近やファストフード店も爆破されたそうです。
首謀者はモロッコ系ベルギー人やアルジェリア系フランス人でした。
人々は、自国の国民や、近隣の国に住む人々に恐怖したというわけですね。
さて、主人公であり原作者のアントワーヌはどうしたのかというと…。
憎まないことにした
彼は首謀者たちを憎まないことにしたんです。
憎んだり、恐怖したりすることは負けだと判断したんですね。
なぜなら、憎しみや嫌悪を抱いたまま生きると、それはやがて愛する我が子へも伝播してしまうから。
我が子には、人を憎む気持ちばかりもつ人間になってほしくない。
そんな気持ちでアントワーヌは憎まないことにしたんです。
いつまで追悼すべきなのか
アントワーヌが記事をポストしたり、テレビに出演したりするのを観た他の親類は、
「早すぎない?」
「あなたのように達観したような顔はできない」
など、否定的な言葉を投げかけます。
でも、これもわかるんですよね…。
きっと、ほとんどの人が、長い間落ち込み続け、悲しみ続けるはずです。
では、いつ前に進むべきなのか。
また、いつまで追悼すれば納得するのか。
こればっかりは、当事者になってみないとわからないですよね…。
テロだと、天災ともまた違いますしね…。
憎い気持ちも分かってしまう。
最後まで観れば、アントワーヌがただの聖人ではなく、ボロボロに傷ついていることも分かっちゃうんですよ。
それでも憎まず、怒りに帰ることはしないという選択。
立派だとは思いませんか。
この映画が、パレスチナ問題で混乱する今、公開されたことで、様々な考え方広がるきっかけになればいいなと思います。
少なくとも私は、観る前と観た後では視座が広がりました。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます。
かなり重い映画ですが、大切なメッセージが詰まった作品です。
今こそ見つめたい、大切な価値観を与えてくれます。
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