映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」通称ワンハリがAmazon Prime Videoに観放題追加されましたので、再鑑賞しました。
クエンティン・タランティーノ監督作品で、落ち目のテレビ俳優(ディカプリオ)とそのスタントダブル(ブラッド・ピット)が主演です。
背格好が似てる人で、昔はそういうスタイルが多かったそうですね。
映画オタクのタランティーノ監督らしく、映画への愛がたっぷり詰まっているんです。
ブルース・リーやスティーブ・マックイーンのそっくりさんが出てきます。
それくらいの時代の映画界を描いている訳ですが、もう少し掘り下げて観ないと、なかなか楽しみにくい作品なんですよ。
私も、一度ギンレイホールで公開年に鑑賞していたのですが、当時は今一つよさがわかりませんでした。
でも、再鑑賞すると、震えるほど感動しました。
本作は、いくつかのポイントをインプットしてから観ると、超名作に化ける作品です。
どんなポイントなの?
大別すると、1969年とシャロン・テート事件、そしてタイトルについてだね。
ポイントは1969年
本作は、1969年の数日の出来事を描いています。
1969年はカウンター・カルチャーやヒッピームーブメントの最後の年です。
ベトナム反戦運動として、愛と自由を謳う若者で溢れた時代。
永遠に続くかと思われたこの時代は、終末を向かえます。
そのきっかけとなった要因の一つが、1969年8月8日に起こった、シャロン・テート事件です。
シャロン・テートは、「ローズマリーの赤ちゃん」の監督ロマン・ポランスキーの妻の若手女優でした。
本作ではマーゴット・ロビーが演じています。
ハリウッドの豪邸に住み、当時妊娠8か月だった彼女は、チャールズ・マンソン率いるカルト集団に殺害されてしまうんです。
しかも、その家に前に住んでいた住人にマンソンが歌手デビューを断れたということが理由で。完全にとばっちりです。
詳しく知りたい人は「シャロン・テート事件」で検索してみてください。
マンソンらは、ヒッピーコミュニティを作って共同生活していた集団だったので、
「愛と平和を謳っているクセに、人を殺すんじゃないか」と世間的に大変話題となり、その影響で、ヒッピームーブメント=ラブ・アンド・ピースの時代が幕を閉じるのです。
そんな悲しき事件と愛と平和の終わりとなった、8月8日までを描いたのがワンハリなのです。
この事実を知った上で観ると、クライマックスの印象がグッと変わるはずです。
カウンターカルチャーやヒッピームーブメントをよく知らんぞって人は、こちらの記事もお読みください👇
ワンス・アポン・ア・タイム
ワンス・アポン・ア・タイムは、昔々あるところに…みたいな意味です。
信じられないかもしれないけど、昔々こんなに自由な時代があったんだよと、まるでおとぎ話のように語っているわけですね。
ちなみに、ワンス・アポン・ア・タイムがつく映画はどれも名作揃いです。
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト」
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・アメリカ」
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・チャイナ」
これらの作品に並ぶべく、タランティーノ監督が映画愛をたっぷり込めて作った映画なんですね。
面白いはずです。
『カンヌ国際映画祭』パルムドッグ賞
本作は、ブラッド・ピット演じるクリスのペット、ピット・ブルのブランディちゃんが登場します。
めっちゃキュートだし、大変賢いワンちゃんです。
彼女は、『カンヌ国際映画祭』にて、パルムドッグ賞を受賞しています。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「ワンハリ」を楽しむためのポイントをいくつか解説しました。
上記を踏まえて観ると、ガラッと見え方が変わるよ!
ラストがグッとよくなるんですよねぇ。何だか救われます。あいつらが隣人だったらなあって。
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