映画『パラダイスの夕暮れ』をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。
本作はフィンランドの巨匠アキ・カウリスマキによる1986年の作品で、労働者三部作と呼ばれる作品の一つです。

最新作『枯れ葉』を観てからというもの、アキ・カウリスマキの世界にハマってしまいました。

アキ・カウリスマキはこんな監督だよ↓
社会の底辺に属する労働者や失業者を主人公に据え、踏みにじられる人間性とその回復を描くことが多い。恋愛・犯罪・死・旅・音楽といった古き良き映画の娯楽要素を受け継ぎつつ、大仰な演技や劇的なセリフ回しを排して等身大に演出するのが持ち味。飄々としながらも血の通った人間賛歌を天性のユーモアで成立させている。ロケーション撮影を多用して描かれる、フィンランドの庶民的な風俗・風景も見どころ。
Wikipediaより引用
結構大変な目に合っているのに、ユーモラスな世界で包み込むことによって、笑いに昇華しているんですよね。
また、アキ・カウリスマキ作品の多くは、男女が出会い、発展していくパターンになっています。
『パラダイスの夕暮れ』は、そのパターンや骨組みを揺るぎないものにした作品と言えるでしょう。
ゴミ回収業者とスーパーの店員を中心に据えたドラマです。
この後、アキ・カウリスマキ作品の常連となる俳優マッティ・ペロンパーとカティ・オウティネンが出演しています。
アキ・カウリスマキいわく、最新作『枯れ葉』は『パラダイスの夕暮れ2.0』だそうで、非常に納得できます。
『枯れ葉』よりも、恋愛要素が強い印象はありましたが。終盤のマッティ・ペロンパーの力強さはカッコいいです。
サカリ・クオスマネン演じる役が、最後までいい奴だったのが最高でした。普通の映画なら、ひと騒動起こしそうなキャラクターなのに。この心地よさが、カウリスマキ作品の魅力です。
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画『パラダイスの夕暮れ』について解説しました。

アキ・カウリスマキの作品の基本的なスタイルを確立した作品です。

Amazon Prime Videoで観られるよ。
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