映画「Pearl」を鑑賞しました。
A24が贈る、夏のホラームービー!
心底怖がるというより、ゾクリとしつつ、時折クスクス笑いながら観るタイプのホラーでした。
前作「X」との比較や繋がりを押さえつつ、解説をお届けします♬
結末に関するネタバレはしませんので、ご安心ください!
STORY・概要
1918年、テキサス。
公式サイトより引用
スクリーンの中で踊る華やかなスターに憧れるパールは、敬虔で厳しい母親と病気の父親と人里離れた農場に暮らす。若くして結婚した夫は戦争へ出征中、父親の世話と家畜たちの餌やりという繰り返しの日々に鬱屈としながら、農場の家畜たちを相手にミュージカルショーの真似事を行うのが、パールの束の間の幸せだった。
ある日、父親の薬を買いに町へ出かけ、母に内緒で映画を見たパールは、そこで映写技師に出会ったことから、いっそう外の世界への憧れが募っていく。そんな中、町で、地方を巡回するショーのオーディションがあることを聞きつけたパールは、オーディションへの参加を強く望むが、母親に「お前は一生農場から出られない」といさめられる。
生まれてからずっと“籠の中”で育てられ、抑圧されてきたパールの狂気は暴発し、体を動かせない病気の父が見る前で、母親に火をつけるのだが……。
本作は、前作「X」の前日譚的なお話です。
前作で登場した最高齢のシリアルキラー、パールが、いかにして無慈悲かつ凶暴なシリアルキラーへと変貌していくのかを辿っていくという宣伝文句が公式サイトに書かれています。
また、どうして前作で撮影部隊をあんなに憎んでいたかも明らかになっています!
主演は前作でパールとマキシーンの二役を演じたミア・ゴス。
今回はなんと脚本とエグゼクティブ・プロデューサーとしても参加しており、かなり気合が入っています。
映像の雰囲気
前作「X」は、あえて70年代の映画のような、古い質感の映像を出していました。
本作「Pearl」は、「X」とはだいぶ違う印象を受けます。
とっても鮮やかな世界を描いています。
特に、赤色の鮮やかさが特徴的で、昔のハリウッド映画の色を表現しています。
テクニカラーですね。
ハリウッド黄金期の音楽
それにともない、音楽もとても特徴的です。
これまた昔のハリウッド映画を彷彿とさせる、オーケストラを用いた荘厳な雰囲気なんです。
このあたりのこだわり、「X」と比べて観るととても面白いですよ~。
70年代の「X」
ハリウッド黄金期の「Pearl」
ぜひご堪能あれ。
名作オマージュ
前作に引き続き、ホラー映画や昔の映画に対するオマージュが込められていました。
監督の映画愛が、随所に詰まっています!
私が気づいた範囲で、一部ご紹介いたします。
オズの魔法使い
まずは、「オズの魔法使い」
主人公パールの服装や、よりよい生活や場所を求めるという心情がジュディ・ガーランド演じるドロシーと、とてもよく似ています。
また、小屋の雰囲気なんかも似ていますね!
すっごい役でカカシも出てきます笑
サマーストック
同じく、ジュディ・ガーランドの主演作です。
こちらは田舎の牧場に旅芸人がたくさんやってきて、夏の興行(サマーストック)をするという内容です。
ジュディ・ガーランド演じるヒロインが、役者として活躍したいという秘めた思いを徐々に露にしていくのですが、このあたりが似ていますね。
また、田舎の牧場という設定も同じです。
キャバレー
「キャバレー」は、ジュディ・ガーランドの娘であるライザ・ミネリの主演作です。
「私はスターになる」といったセリフが登場し、「Pearl」でも同じようなセリフが何度も観られました。
悪魔のいけにえ
「悪魔のいけにえ」に関しては、前作「X」と同じですね。
まあ、舞台が同じですから、こうなるのは必然なのですが、今回は父親の設定がより近しい。
パールの父は、車いすで、ほとんど寝たきりといった病気を抱えています。
これ、悪魔のいけにえの爺さんと同じですよね。
サイコ
これまた、舞台が同じなので必然的に。
そしてこれまた、父親の車イスであるとか、母親がカーテンから覗くシーンなんかも、サイコっぽさを感じました。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画「Pearl」のネタバレなし解説をお届けしました。
ややスラッシャーなシーンがございますが、ホラー好きなら笑って観られる作品だと思います。
ユーモアのセンスが高いです。
まだまだ謎が多いから、続編が楽しみだね!!!
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