If it bleeds, we can kill it.
映画『プレデター』をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。
この映画、ストーリーやアクションはもちろんなんですが、セリフとか舞台裏の話がめっちゃ面白いんですよ。
確かに、オマージュされたりミームになったりしてるセリフがあるよね。
戦闘民族ってのが、ドラゴンボールっぽくもあるんだけど、そこはちょっと違いがあることを知ってましたか?
今回は、この映画の魅力やプレデターの狩猟文化、サイヤ人との違い、そして名ゼリフを紹介しつつ、面白い豆知識もお届けします。
作品概要・あらすじ
『プレデター』(Predator)は、1987年に公開されたアメリカのSFアクション映画です。監督はジョン・マクティアナン(John McTiernan)で、主演はアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)です。
ジョン・マクティアナン監督は、『プレデター』がシュワルツェネッガーとの初めてのコラボレーションとなりました。その後、二人は共に仕事をする機会はありませんでしたが、それぞれのキャリアで多くの名作を生み出しています。マクティアナン監督は特にアクション映画の名匠として知られ、『ダイ・ハード』シリーズや『トーマス・クラウン・アフェア』といった名作を手掛けています。
一方、シュワルツェネッガーは『プレデター』の後も、『ターミネーター』シリーズや『トゥルーライズ』などで大成功を収めました。『プレデター』は二人のキャリアにとって重要な作品であり、彼らの名声を確立する一助となった作品です。
あらすじ:中南米のジャングルでの任務を受けた精鋭部隊が、人質救出のために派遣される。アーノルド・シュワルツェネッガー演じるダッチとそのチームは、ゲリラ勢力と対峙しつつ、何者かによる残虐な殺戮の痕跡を目撃する。ジャングルの奥深く、彼らは異星人のハンター「プレデター」と対面する。このプレデターは高度な技術と隠密能力を持ち、熱探知カメラで人間を一人ずつ狩っていく。
次々と仲間が襲撃される中で、ダッチたちはプレデターの正体に気付き、反撃を試みる。プレデターの行動パターンを見極め、武器を持たない者には攻撃しないという狩猟ルールを利用して、生き延びる策を練るダッチ。絶望的な状況の中、彼は巧妙な戦略を駆使してプレデターとの最終対決に挑む。
果たして、ダッチはこの未知の脅威から生き延びることができるのか。緊迫感あふれるジャングルでの戦いは、観る者を最後まで惹きつけ、息をのむ展開が続く。果たして勝つのはどっちだ…!
それではここから、具体的な設定の解説をしていきましょう!
プレデターの狩りの意味
プレデターの狩猟は単なる趣味や娯楽を超えたものであり、彼らの文化や社会に深く根ざしています。彼らの種族において、狩猟は成熟した戦士として認められるための重要な儀式です。狩りの対象となる生物は、戦闘能力が高いものが選ばれ、プレデター自身の技術やスキルを磨くための試金石となります。
彼らの狩猟にはいくつかのルールがあり、単に弱者を攻撃するのではなく、強者との戦いを求めます。このため、プレデターは戦士としての誇りと名誉を重んじ、正々堂々とした戦いを挑むのです。プレデターの目的は、単に獲物を倒すことではなく、その過程を楽しみ、自らの限界を試し、戦士としての価値を証明することにあります。
このあたりは、『エイリアンVS.プレデター』を観るとよく分かるよ!
サイヤ人との違い
対照的に、ドラゴンボールのサイヤ人は全く異なる目的と行動原理を持っています。サイヤ人は侵略者として、惑星を征服し、その住民を根絶することを目的としています(厳密にいうとフリーザが統治していた異星人たち)。彼らの行動は征服欲や支配欲に基づいており、プレデターのような戦士としての名誉や誇りを重んじる要素はあまり見られません。
サイヤ人は、強さと破壊力を誇示するために無差別に攻撃を行い、征服した惑星の資源や労働力を利用しようとします。彼らの目的は、自らの勢力を拡大し、宇宙全体にその存在を誇示することです。一方で、プレデターは狩猟を通じて自らのスキルを磨き、名誉を得ることを目的としており、その行動はより個人的で儀式的な意味合いを持ちます。
このように、プレデターとサイヤ人の違いはその行動目的と価値観に大きく依存しています。プレデターは戦士としての誇りを持ち、挑戦を楽しむ存在であるのに対し、サイヤ人は征服者として力を誇示し、支配を求める存在です。映画『プレデター』の中で描かれるプレデターの行動は、彼らの文化や価値観を深く反映しており、対戦相手に対する敬意や戦士としての誇りが強調されています。
改めて『プレデター』を観た時、こいつらと目的って、サイヤ人と同じなんか…?って思ったんですが、割と違うんですよね。サイヤ人は侵略。プレデターは修行・儀式って感じです。
プレデターがマスクを外した理由
プレデターがダッチとの戦いの最中にマスクを外したのは、非常に象徴的な行動です。これは単なる挑発や威嚇のためだけではなく、彼らの文化や戦士としての誇りを示すためです。プレデターにとって、マスクを外すことは、自分の本当の姿を見せること、すなわち「狩り」が真剣であることを示す行為なのです。ダッチが見事にプレデターの攻撃をかわし続け、何度も窮地を乗り越えたことで、プレデターは彼を「価値ある対戦相手」として認めたのです。
マスクを外すことで、プレデターはダッチに対して「正々堂々と戦う」意志を示しました。これは、彼が単なる獲物ではなく、尊敬に値する戦士であることを示すための行動です。また、プレデターがマスクを外すことで、自分の素顔をさらけ出し、戦いの中で対等な立場で向き合う意志を表現しています。このシーンは、映画全体を通じて人間と異星人の戦いが単なる暴力ではなく、戦士同士の名誉や誇りをかけた真剣な闘いであることを強調しています。
これがあるから、あのセリフが面白いんだよね…。
『プレデター』名セリフ集
- 「あっちもビンビンになるぜ」/「This stuff will make you a goddamn sexual Tyrannosaurus, just like me.」
- 場面: ダッチとチームがヘリコプターで任務地に向かうとき、ブレインズが仲間に冗談を言う場面。ナッツにタイの辛いソースをかけて食べながら、「あっちもビンビンになるぜ!」と笑顔で言います。
- 「ヘリに乗れ!」/「Get to the chopper!」
- 場面: アクションが最高潮に達し、ダッチ(アーノルド・シュワルツェネッガー)が女性キャラに向かって「ヘリに乗れ!」と叫ぶシーン。このセリフは名台詞としても知られています。
- 「血が出るなら、殺せるはずだ!」/「If it bleeds, we can kill it.」
- 場面: ダッチがプレデターの血を初めて見る場面で、この恐ろしい敵が倒せるものだと確信します。
- 「なんて醜い顔なんだ。」/「You’re one ugly motherfker.」
- 場面: ダッチがプレデターの素顔を初めて見た瞬間。このセリフは驚きと皮肉を込めた名シーン。この場面は、プレデターがダッチを尊敬し、真剣に戦うためにマスクを外したってところを汲み取ると一層いいです。
- 「血を流す暇なんてない。」/「I ain’t got time to bleed.」
- 場面: ブレインズが敵の攻撃を受けても、冷静に対処しながら、「血を流す暇なんてない」と言うシーン。このタフな言葉が彼のキャラクターを象徴しています。
豆知識
- 原題の変更:
- 映画の初期段階では、タイトルは「ハンター(Hunter)」でした。しかし、制作が進むにつれて、よりインパクトのある「プレデター」に変更されました。このタイトル変更は、映画のテーマや敵キャラクターのイメージにより合致しています。
- シュワルツェネッガーのトレーニング:
- 撮影中、アーノルド・シュワルツェネッガーは撮影現場にジムを設置して、自分自身と共演者たちのために毎朝トレーニングセッションを行っていました。彼のフィジカルなパフォーマンスは、映画のリアリティを高めるのに大いに役立ちました。
- カール・ウェザースの「秘密のトレーニング」:
- カール・ウェザースは共演者たちに対して、自分は特別なトレーニングをしていないと言っていましたが、実は夜間にこっそりトレーニングをしていたそうです。彼は共演者たちに遅れを取らないように密かに鍛えていたのです。
- 撮影場所:
- 映画の主要な撮影場所はメキシコの熱帯雨林地域で、プエルト・バジャルタやパレンケ周辺のジャングルが使用されました。この過酷な環境が、映画のリアリティを高めるのに一役買いました。
- プレデターのデザイン変更:
- 初期のデザインでは、プレデターの姿は現在のものとは大きく異なっていました。実際、最初のデザインはジャン=クロード・ヴァン・ダムがプレデター役を務める予定だったため、より小柄で俊敏な外見でした。しかし、最終的にケヴィン・ピーター・ホールが役を引き継ぎ、現在の象徴的なデザインに変更されました。
- 視覚効果:
- プレデターの視覚効果は、熱探知カメラを用いて表現されています。この独特の視点は、プレデターが熱源を探知して獲物を見つける能力を視覚的に表現しています。
- 実際の出来事からのインスピレーション:
- プレデターの設定や狩猟のテーマは、特定の文化や伝統的な狩猟儀式にインスパイアされています。例えば、アステカやマヤ文明における戦士の儀式や狩猟文化などが影響を与えていると言われています。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
『プレデター』は、ただのアクション映画に留まらず、その深いテーマやキャラクターの魅力、そしてプレデターという異星人の文化や価値観が観る者を引き込んでやみません。
今回ご紹介した名セリフや豆知識を通じて、映画の新たな魅力を発見し、さらに楽しんでいただければ幸いです!
次に観る際には、ぜひ今回の情報を思い出して、映画の世界に没入してみてね。
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