「SAVE THE CATの法則」という本をご存知でしょうか。
映画の脚本について「売れる理由」「ヒットの要因」を専門家目線で解説してくれる本です。
しかしこの本、単に脚本家や小説家になろうという人のための本という訳ではなく、
私のように、ただの映画好きにも大いに役立つ本なのです!
今回の記事では、「SAVE THE CATの法則」がいかに映画鑑賞に役立つかを紹介します。
読み始めたきっかけ
私が「SAVE THE CATの法則」を読み始めたのは、一冊の漫画と、一件のツイートがきっかけでした。
一冊の漫画
まずは、漫画から。
藤本タツキ先生が2022年4/11に公開した「さよなら絵梨」という漫画をご存じでしょうか。
ものすごく映画好きの心に刺さる傑作ですので、未読の方はぜひ上記のバナーから記事をお読みください。
映画をたくさん観て、映画を作るお話です。
主人公は、ヒロインの少女から、
「映画を一日5本見て一言でそれを私に伝えてみて」
さよなら絵梨より引用
「それができたら今度はストーリーを起承転結に分けて私に説明して」
「これ、ハリウッドの創作論だから。ハリウッドを信じられないの?」
と言われます。
これがおそらく、「SAVE THE CATの法則」のことを言っているのだろうなと思います。
藤本タツキ先生のように、芯のある映画好きになるべく、読んでみようと思いました。
一件のツイート
「さよなら絵梨」を読んだ時期と近いタイミングで、偶然こちらのツイートも、みかけました。
私と同じく映画ブロガーの高橋ソマリさんのツイートです。こちらの記事も大変参考になりますので、ご一読ください。
私は映画の脚本や小説を書く予定はありません。
しかし、映画はものすごくたくさん観て吸収していく予定です。
映画を観る時の視座を広げる目的で読み始めました。
「SAVE THE CATの法則」は映画分析に役立つ!
「SAVE THE CATの法則」はとても映画を分析するのに役立ちます。
映画のストーリーをカテゴライズできる
コメディ・ドラマ・ラブストーリー・アクション・SFのようなジャンルではなく、もっと具体的にジャンル分けできるのです。
「家の中のモンスター」
「家の中のモンスター」というジャンルは
「ジョーズ」「エイリアン」「エクソシスト」
などが分類されます。
「エクソシスト」と「エイリアン」が同じ?!と怪訝に思うかもしれませんが、同じなのです…!
これらの物語の構成要素は大きく二つ。
一つはモンスター。もう一つは家(逃げ場のない空間)。さらにモンスターを殺したがっている人間を加えると、どこの国でも誰にでも通じる話、言い換えれば原始人にだって伝わるストーリーになります。
「金の羊毛」
「金の羊毛」というジャンルは
「オズの魔法使い」「スターウォーズ」「バックトゥザフューチャー」
が分類されます。
このジャンルは、主人公は何かを求めて旅に出るのですが、最終的に発見するのは別の物=自分自身というジャンルです。
全部で10のジャンルが!
なんとなく、共通点が見えてきたでしょう?
こんな感じで、全部で10のジャンルに分類され、すべての映画を当てはめることができます。
映画を鑑賞しながら、
「これはあのジャンルかな…」と考えると、ストーリーの見え方がグッと変わってきます。楽しいですよ~。
残り8つのジャンルは、ぜひ本を読んでお確かめください。
他にも映画を紐解くヒントがたくさん!
ジャンル以外にも、
「観客を惹きつける主人公像」
「パンチの効いたタイトルの付け方」
など、映画を分析し、味わいを深められる内容が盛りだくさんです!
映画好きはぜひご一読ください♬
(私もまだ途中なので最後まで読み進めます)
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「SAVE THE CATの法則」は映画を分析するのにとても役立つ本です。
脚本家や小説家を目指す人でなくとも、映画好きは一読の価値ありまくりな一冊です!
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