お前たちは彼らが唯一持ってる”希望”を利用した
『SAW X』を【Amazon Prime Video】 で鑑賞しました。
世界中にファンの多い、スプラッター映画である『SAWシリーズ』の最新作になります。

えぇ~じゃあ、めっちゃグロテスクだったんじゃない?

それもそうなんだけど、結構ドラマチックで面白かったんだよね。どうしてジグソウがあそこまで猟奇的な人物になってしまったかがよく分かるんだよ。今回の記事では、そのあたりも含めて解説していきます。
『SAW X』は、時系列的にいうと初作『SAW』の次に起こったとされる出来事を描いた物語になります。
私はシリーズの中で、初作が抜きんでて好きというか、それ以降の作品はグロテスクな表現を見せつけるためだけのものになってしまった感が否めないのであまり好きではありません。
『4』以降はキチンと観てないです。
でも、前回『SAW』を再鑑賞した記事でもお伝えしました通り、『スパイラル:ソウ オールリセット』はなかなかドラマパートがしっかりしていて面白かったので、今回『SAW X』にも結構期待して観たわけであります。
加えて、ジェームズ・ワンとリー・ワネルが製作総指揮を手掛けてるんですよね。
だから、期待値もさらに上がりました。

率直な感想としては、『SAW』に次ぐ面白さだったんじゃないかと思います。
というのも、かなりストーリーがしっかりしているんですよ。
どうしてジグソウがあそこまで執拗に拷問のような死のゲームを行うか。それを具体的に彼の目線に立って物語っているんです。
これは『SAW』でもキチンとは語られてなかったことですよね。
「命を粗末にする」こういう人物をジグソウは憎み、選出し、ゲームを行っていたわけですが、その理由というのに納得できるようになる。そんな彼のドラマチックなストーリーが描かれていました。
公式サイトのあらすじにもある通り、彼は余命3か月の癌患者。死を覚悟し、遺書まで書いていたところ、完全に回復することができるという一筋の光を見つけるわけです。
で、苦労してメキシコまで行ったけど、その手術チームは詐欺師だったことが分かり、彼は復讐の鬼と化します。
自分自身の身に起こった怒りだけではなく、これまで詐欺師らが搾取した癌患者たちの想いを乗せて立ち上がったわけです。なかなかカッコイイ。
だから何だか、これって、ジェイソン・ステイサムの復讐劇とか、『ジョン・ウィック』とかに雰囲気が似てなくもないんです。
あっさり殺すか、じっくり殺すかの違いで。
そのじっくりさ加減と、こだわりぬいた残虐性というのが、この映画の見どころの一つでもありますね。
めちゃくちゃグロいですよ。詐欺師一味が、糸ノコで自ら脚を切断するシーンなんて強烈です。
ジグソウ役のトビン・ベルも健在です。この人もう82歳なんですよ。『SAW』は20年前の作品になるので、62歳の時に演じた役を今また再び演じると。すごいですよね。
病気で落ち込んでいる時のシーンとか、本当の病人に観えます。実際結構きつかったんじゃないのかな。
でも、ゲームが始まると生き生きしだすんです。これは必見。
あと、アマンダという役でショウニー・スミスが演じてるんですが、これも実は『SAW』から出てきてる人なんです。
『SAW』で唯一生き残った女性がいましたよね。あれが彼女です。アマンダはその後ジグソウの後継者的な役割や、ジグソウの介助者として『SAW3』まで登場します。
シリーズのファンにとっては、たまらないキャスティングですね。

最後までお読みいただきありがとうございます!

ドラマチックかつグロテスクで、初代に次ぐ面白さの『SAW X』でした。
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