「夢みる小学校」を鑑賞しました。
これからの学校教育を問う映画です。ガツンとくらいました。
実はわたくし
映画について語る前に少しだけ。
私は2011年から7年間小学校で教員をしていました。その後も放課後等デイサービスという発達障害関連の仕事をしていました。
そのため、こういった教育に関連する映画は非常に心が動きますし、いろんな角度から観てしまいます。
特に今回の「夢みる小学校」のような斬新な教育や対話的な教育の実践がテーマだと非常に気になります!大好物です!!
はじめに
宿題がない、テストがない、「先生」がいない。
「きのくに子どもの村学園」の子どもたちは「プロジェクト」とよばれる体験学習の授業を通じて、
自分たちでプロジェクトを運営し自らの頭で考えます。
「楽しくなければ、学校じゃない」と、子どもの村のスタッフは口をそろえます。
キラキラした目で笑顔で学ぶ小学生の姿を見た事がありますか?
学校って、本当はこんなにわくわくする場所だったのです。
学校観が180度変わる”うれしい衝撃の授業風景”をご覧ください。
https://www.dreaming-school.com/
30年前から「体験学習」を実践している「きのくに子どもの村学園」
日本で最も自由な学校のドキュメンタリーです。
正しいかどうかは、顔を見ればわかる
「宿題がない」「通知表がない」「算数や国語もない」そんな学校大丈夫?とまずは思うでしょう。
まずは映画で子どもたちの顔をご覧ください。みんな真剣。みんな安心。そんな表情ばかりです。
困った顔のカットが一切なかった。充実した顔ばかり。見ごたえありますよ。
そして、私自身が最近思うことですが、自ら学ぶことが、何より大切。
論語の中にこんな言葉があります。
「これを知る者はこれを好む者にしかず。これを好む者はこれを楽しむ者にしかず。」
つまり、楽しんで学ぶものには敵わんって意味です。
本当にその通り。子どもの頃、いやいや学んだ英単語がどれほど残っていますか?
大人になって自ら進んで学んだことのほうが何倍も身に着きますよね。
それを子ども時代に実践出来たらどうでしょう。好奇心をベースに、子どもの吸収力。ものすごいイノベーションが生まれそうですよね。
茂木さんのファンになりました
映画の中で、尾木ママや茂木健一郎さんが何度も登場します。
その中で、茂木さんがとても刺さる言葉をおっしゃっていました。
「自分から学んだり、これだってものを見つけられたりした時に、『ここにいていいんだ』と思えるんですよね」
少し違うと思いますが、こういう趣旨の言葉を言っていました。
だから、夢中になれるものを見つけることが大事なんですね。自己肯定感の獲得のために。
相対的な評価をされる普通の学習環境では、どうしたって優劣が生まれやすい。勝てればいいですが、負けた人はどうなのでしょう…。
そう思うと、成績をつけない、学びたいことを探求する「こどもの村」はかなり理想的ではないでしょうか。
難しい点もたくさんあるはず
ここからは元教員だからわかる、自由な教育の難しさを語ります。
1対話的な学び合いはそもそも難しい。
大勢で話し合うのはなかなか難しいものです。大人だって会議中一言も話せない経験、ありますよね。
こどもの村では学年を越えて話し合って授業の内容を決めています。これはかなり苦労すると思います…。入学したての頃なんかは大変そうですね。
2学習指導要領との整合
学習指導要領というのは、〇年生ではこういった学習をしましょうというルールブックのようなものです。どこにいる子どもも、平等なレベルの学習の機会を得られるように文部科学省が定めているものです。
劇中で新潟の学校がこれに沿わせているということをチラリとふれていました。
こどもの村に関してはほとんどその点にふれていなかったように思いますが、これはきっと苦労しているのではないかと思います。
しかし、前述した通り、それよりも何よりも、自ら学ぶ素地や、学びを楽しむ感覚を養うことが大切であると私は思います。
最後までお読みいただきありがとうございます!
これを読んだ人や映画を観た、教育に携わる方が、少しでも対話的でアクティブな学習スタイル実践のためのヒントを得られれば幸いです。
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