『セプテンバー5』紛争の歴史は長く

ドキュメント・ノンフィクション系映画

パッションと道徳の狭間で

セプテンバー5』を鑑賞しました。

これは、今こそ観るべき作品だと思います。

bitotabi
bitotabi

ミュンヘンオリンピックで起こった悲劇や、その件についてはいまだに解決していないんだなと。ミュンヘンオリンピックのテロ事件の概要や、報道の在り方など調べたことや感じたことを色々お伝えしていこうと思います。

ダニー
ダニー

作品概要はこんな感じだよ。

Introduction:
賞レース最有力候補の呼び声! 報道のあり方を問う、現代へのメッセージ
平和の祭典で起きた衝撃の実話を描いた本作は、
極限の状況でテロと対峙した人々の1日をノンストップのサスペンスで描き、社会性とエンタメ性を見事に両立した傑作として、
第81回ヴェネツィア映画祭で上映されるや、大絶賛を受け、一気にアカデミー賞をはじめとする賞レースの最有力候補に浮上した。

報道の自由、事件当事者の人権、報道による結果の責任は誰にあるのか?
SNSの普及で人類全体がメディアになりえる現代、
世界各地で続く戦争や、大統領選や日本の選挙など、新旧メディアの報道のあり方が、
これまでに無い注目を浴びる現在を生きる私たちに鋭く問い掛ける、傑作映画が誕生した。


STORY:
全世界がテロと対峙した衝撃の1日、その時何が起こっていたのか?
1972年9月5日ミュンヘンオリンピックでの、パレスチナ武装組織「黒い九月」による、イスラエル選手団9名を人質にするテロが発生。
全世界が固唾を飲んで見守った歴史的なTV中継を担ったのは、なんとニュース番組とは無縁のスポーツ番組の放送クルーたちだった。
過激化するテロリストの要求、機能しない現地警察、錯綜する情報、極限状況で中継チームは選択を迫られる中、刻一刻と人質交渉期限は迫っていくのだった――
https://september5movie.jp/

ミュンヘン事件の詳細

1972年のミュンヘンオリンピックで起きたテロ事件は、「ミュンヘン事件」として知られています。この事件は、パレスチナの過激派組織「黒い九月」によって行われました。

事件の概要

  • 日付: 1972年9月5日から6日
  • 場所: 西ドイツのミュンヘン
  • 標的: イスラエルのオリンピックチーム
  • 犯人: 黒い九月のメンバー8人

事件の経緯

9月5日の早朝、黒い九月のメンバーはオリンピック村に侵入し、イスラエルの選手たちを襲撃しました。最初に2人の選手が殺害され、その後、9人の選手が人質に。

犯人たちは、イスラエルに拘束されているパレスチナ人や非アラブ人の囚人の解放を要求しました。

西ドイツの警察は、人質救出作戦を実行するために現場に到着しましたが、その準備や対応が不十分であり、犯人たちとの交渉が難航。

最終的に、西ドイツ警察が救出作戦を行いましたが、銃撃戦と自爆攻撃が発生し、合計17人が死亡しました。

その中には9人のイスラエル選手、人質犯5人、西ドイツの警察官1人、そしてヘリコプターのパイロット1人が含まれていました。

 



事件の影響

この事件は、オリンピックの歴史において非常に衝撃的な出来事として知られています。

事件がリアルタイムでテレビ放映されたこともあり、世界中の視聴者がその瞬間を目撃しました。

なんとその数は約9億人。

そのため、オリンピックや国際的なスポーツイベントの安全性についての議論が巻き起こりました。

さらに、この事件は国際的なテロ対策の必要性を強調し、多くの国々でテロ対策の強化が図られるきっかけとなりました。

特に、イスラエルは事件後、特殊部隊の強化やテロリストへの報復作戦を展開し、厳しい対応を取るようになりました。

テロ事件とパレスチナ・イスラエルの対立

パレスチナとイスラエルの対立は、20世紀初頭から続く長い歴史があります。

この対立の根本的な原因は、イスラエルの建国とパレスチナ人の居住地を巡るものであり、1947年の国連のパレスチナ分割計画から始まっているんです。

1948年のイスラエルの建国とそれに続く第一次中東戦争以降、パレスチナのアラブ諸国とイスラエルの間で数々の戦争や紛争が繰り広げられてきました。

現在も、パレスチナとイスラエルの間には緊張が続いており、占領地問題や難民問題、エルサレムの地位などが解決されていません。

このため、両者の間で衝突や紛争が繰り返され、和平の道は依然として困難な状況にあります。

紛争が熾烈を極める今、このタイミングで映画が公開されたことにも、大きな意義を感じます。

 



報道の在り方

本作では、ある映像を流してしまったことにより、テロリスト側に有利な情報を与えてしまうことになってしまいます。

かつ、選手に扮装して選手村に潜入して撮影する、警察の無線を盗聴するなど、なかなか攻めた報道をしているんですよ。

これ、昔だからこその攻めた報道のようにも思えるんですけど、多くの人々がスマホを持ち、高性能なカメラを持つ現代でも、似たような現状にあるように感じるんですよ。

しかも、もっと無法になっちゃってるというか。

Youtubeでも、個人が撮影した、観たくもないような過激な映像を目にしてしまうことがありますよね。踏み込み過ぎているものとか、非常識すぎるものとか。

カメラを持つ権利や自由があるという一方で、倫理観や責任感も問われているような。そんな気がします。あなたがそのカメラで撮影することで、一体どういうメリットがあるのか。もし保持したり公開したりするとどうなるのか。キチンと考える必要があるよなと。

しかしながら、真実をありのままに伝えることは、今よりも昔の方があったんだろうなとも思います。ニュースを作る側のパッションは、今の報道にどれほど残っているのでしょうね。

今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます!

『セプテンバー5』について解説しました。

bitotabi
bitotabi

ミュンヘンオリンピックの悲劇から、学べることがたくさんありますね。

ダニー
ダニー

今なお緊迫した状況だしね…。

 

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