映画「シン・ウルトラマン」を鑑賞しました。
待望の庵野秀明さんの新作。
エヴァ完結からどれほど待ちわびたでしょうか…。
今回は、ネタバレなしで、ここを観ればより映画が味わい深くなるというポイントを解説します!
はじめに
日本を代表するキャラクター“ウルトラマン”を新たに『シン・ウルトラマン』として映画化! 企画・脚本に、自身もウルトラマンシリーズのファンであることを公言する庵野秀明。そして、監督は数々の傑作を庵野氏と共に世に送り出してきた樋口真嗣。 この製作陣の元に超豪華な俳優陣が集結。主人公の【ウルトラマンになる男】に斎藤工。その他、長澤まさみ、西島秀俊、有岡大貴、早見あかり、田中哲司ら演技派・個性派キャストが総出演。 「ウルトラマン」の企画・発想の原点に立ち還りながら、現代日本を舞台に、未だ誰も見たことのない“ウルトラマン”が初めて降着した世界を描く、感動と興奮のエンターテインメント大作。
https://youtu.be/2XK23KGM-eA
私は今回の映画をかなり楽しみにしていました…。
エヴァのオールドファンであることや、シン・ゴジラに感動したからです。すっかり庵野秀明さんのファンになりました。
庵野秀明展もたっぷり堪能してきました。
そんな庵野秀明フリークな私がお伝えしたい「シン・ウルトラマン」の見どころをなるべくネタバレせずに解説します!
カラータイマーと背ビレがない!
「シン・ウルトラマン」のウルトラマンには、カラータイマーも背ビレも、目の下の黒目のようなものもありません。
その理由として、初代「ウルトラマン」のデザインを手掛けた成田亨さんが1983年に描いた『真実と正義と美の化身』をコンセプトに、その美しさを映像化したいという庵野秀明さんの熱い思いがあるそうです。
成田さんは『ウルトラQ』、『ウルトラマン』、『ウルトラセブン』という初期ウルトラシリーズのヒーロー、怪獣、宇宙人、メカをデザインしました。
子供向け番組であるため、視覚的にウルトラマンのピンチを伝える目的や、テレビ放送の枠の関係で設定された「カラータイマー」ですが、成田さんは嫌がっていたそう。美しくないからですね。
また、背ビレはスタントマンが入るため
目の下の黒い点はスタントマンの視界を確保するため
に設けられたものです。
どれも成田さんが描く作品からは排除されています。
庵野さんから成田さんへの尊敬の念が詰まったウルトラマンのデザイン。じっくり味わってください。
また、体型は、初代ウルトラマンのスタントマン、古谷敏さんをもとにデザインしたそうです。ちょっと猫背なのもご愛敬ですね。
登場怪獣
「シン・ウルトラマン」には、「ネロンガ」と「ガボラ」という怪獣が登場します。
これらの2怪獣は、初代ウルトラマンにも登場します。
これらの怪獣は、かつて、東宝で放送された映画「フランケンシュタイン対地底怪獣」のバラゴンの着ぐるみを流用したものだったそうです。
バラゴンは「ウルトラQ」でパゴスに生まれ変わり、それをさらに改造してネロンガが生まれました。
ネロンガをさらに改造することでガボラが生まれた…。
いわば、ネロンガとガボラは東宝映画と円谷作品のハイブリット。
愛や苦労や工夫がたくさん詰まった怪獣なのです!
(追記:やはり、鑑賞の上でキーとなるポイントでした!)↓↓↓↓↓↓↓↓
人間はウルトラマンを受け入れられるか
映画に込められたメッセージです。
公開前に雑誌や庵野秀明展で得た情報を基にした内容です。どうぞご安心を。ネタバレなしです。
今回、斎藤工さんが演じる神永。
彼こそが【ウルトラマンになる男】です。
人類は、異星人と人間の中間的存在である神永を受け入れることができるのか…。
それがひとつのテーマだそうです。
メタファー的なものを感じずにはいられませんね!
デザインを楽しみつつ、そちらにも意識を向けるとよいでしょう!
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「シン・ウルトラマン」は
成田さんが望んでいたデザインを再現すること
苦労や工夫が詰まった怪獣を登場させること
今の世の中へのメッセージ
楽しみがたくさん凝縮された作品です!
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