映画『心霊写真』をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。
本作、何となく気になってはいたんですが、まだ未鑑賞でした。
フィリピン人の先生から、
「めちゃくちゃ怖いから!ぜひ観てみて!」
とおすすめされたので鑑賞。
結果、めちゃくちゃ怖かったです。
タイの映画も、怖いんだね。
友人の結婚式で集まった仲良し4人組。
主人公はそのうちの一人、カメラマンのタン。
タンは、彼女の運転する車で帰っていたんですが、誤って女性を轢いてしまいます。
逃げるように指示するタン。
しかし、翌日事故のことを現場で聞いても、警察に電話しても、死人はおろかケガ人もいない。
一体どういうことなのか。
プライベートや仕事で、カメラを撮るタン。
そこには、モヤのようなものや、女性らしき顔が写っています。
次第に、彼らの周りでも、轢いた女性の霊ようなものが現れるようになり、それに伴って不可解な出来事が次々と巻き起こる。
ついには、友人ら3人は、全員が投身自殺を図ってしまう。
というお話。
古典的な心霊写真系のホラーではあるんですが、めちゃくちゃ怖いんです。じっとりしてます。
ジャパニーズホラーっぽいんですよね。
中田秀夫や黒沢清の2000年前後の作品の雰囲気に非常に近い。
そういった、じっとりした怖さと、ジャンプスケアのバランスが絶妙なんです。
めちゃくちゃいい感じにビクッとさせてくれます。
監督のバンジョン・ピサンタナクーン は、あの『女神の継承』の人なんですね。
そりゃあ怖いはずだわ。
『女神の継承』でも思った事なんですが、日本とタイの恐怖に対する感じ方は近いのかもしれません。
宗教よりも、精霊信仰的なものが強いという文化は、幽霊の存在と親和性が高いんでしょうね。
「幽霊」に対するイメージに、相違がないので、抵抗なく鑑賞することができました。
カマキリの交尾のシーンがあるんですが、あれはきっと、女性の逆襲というか、女性の地位の弱さのようなものに対するカウンターカルチャーとして描いているんじゃないかと思います。
「貞子」も「女優霊」も「伽椰子」もそうですが、幽霊といえば女性というネガティブなイメージが強すぎるんですよね。これもまた、日本とタイの共通認識でしょう。
あと、この映画には心霊写真がいくつか登場します。
これ、なんと本物だそうで。
関係者に怪我人が出たりだとか、上映している時にトラブルが起きたりなんかしたそうで、いわく付き映画だとも言われています。
それと合わせて、鏡とか写真とか水場、ベッドのそばに幽霊が現れるので、苦手な人やお子様は、鑑賞要注意です。
あと、最後の最後見事。よく練られたプロットですので、ご期待ください。
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画『心霊写真』の見どころをお伝えしました。
今ならAmazon Prime Videoで観られるよ!
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