「“それ”がいる森」を鑑賞しました。
結構地雷感強めの作品ですが、中田秀夫監督を信じて鑑賞してみることにしました。
今回の記事では、なるべくネタバレせずに、「“それ”がいる森」の見どころを解説します!
STORY
田舎町でひとり農家を営む田中淳一(相葉雅紀)は、元妻・爽子(江口のりこ)と東京で暮らす小学生の息子の一也(上原剣心)が、突然ひとりで訪ねて来たのをきっかけに、しばらく一緒に暮らすことになる。ちょうどその頃から、近くの森では不可解な怪奇現象が立て続けに発生し、淳一が住む町でも、住民の不審死や失踪事件が相次いでいた──。そんな矢先、淳一と一也も偶然得体の知れない“それ”を目撃してしまう。 「 “それ”の正体とはいったい――!?」 淳一は一也の担任教師の絵里(松本穂香)とともに、怪奇現象に巻き込まれていくが、それは未知なる恐怖の始まりにすぎなかった──。
https://movies.shochiku.co.jp/soregairumori/about/
中田秀夫監督の挑戦
「“それ”がいる森」について、中田秀夫監督は、かなり挑戦的な映画だと語っています。
Jホラーの変遷
かつてJホラーは、中田秀夫監督の「リング」「ほの暗い水の底から」のように、静かな、ぼんやりとした存在である “それ”(怪異)が、見切れやジャンプスケアで登場し、じっとりと静かに迫る恐怖を描く手法がほとんどでした。
しかし近年、アメリカンホラーの「悪魔のいけにえ」や「13日の金曜日」のような、怪異や怪物が人間をバサバサと襲うものにも馴染みが深くなってきました。
アメリカの映画館では、ホラーを観ながらげらげら笑うような、まさにエンタメ的な楽しみ方をする文化があります。
また、日本でも、ハロウィンで貞子や俊雄のコスプレをして楽しまれるようになってきました。
ホラーをただ恐がるだけでなく、楽しむうようになってきたわけですね。
その要素を前作「事故物件 恐い間取り」では取り入れたそうです。確かに笑えるホラーでした。
私も奈緒さんの顔芸には大変笑わせていただきました。
“それ”を一体どう表すのか
そんな現状であるJホラー界。
はたして中田秀夫監督は “それ”をどのように扱うのでしょうか…。
静的なものではなく、動的なものとして扱うのか…
それとも一周回って、また静かに恐がらせるのか…
それとも笑いを入れてくるのか…
“それ”に対し人間はどのようにたちまわるのか
楽しみですね!!!
ターゲットは若年層?
今作には小学生がたくさん登場します。
また、子ども目線のジュブナイル的な要素も撮りいれた作品で、これまでの中田秀夫監督にはなかった作風となっています。
小中高生あたりの若年層を楽しませつつ、ホラーファンも納得できるように、バランス感や演出にはかなりこだわったそうです。
確かに観てみた感想は、かなり若年層向けであるように感じました。
90年代のJホラーを楽しんだ世代が、親子で観にいくような、そんなデザインの映画を想定しているのかもしれません。
このキャストに注目
主演の親子が両方ともジャ〇ーズということがあり、ホラー映画としては懸念を感じる方も多い事でしょう…。(私もそうです)
しかし、脇を固めるキャストに、近年いい映画といえばこの人ありという方がいらっしゃいます。
宇野祥平さん
最近のいい映画にこの人ありと言っても過言ではありません。
「さかなのこ」「ビリーバーズ」「オカルトの森へようこそ THE MOVIE」「とんび」など話題作からオカルト系作品、ミニシアター系作品まで、幅広く活躍しています。
恐い役も優しい役も頼もしい役もハマりすぎててカッコいいです。
今作では、農家仲間として出演しています。
松浦祐也さん
松浦祐也さんも注目の俳優です。
「岬の兄妹」「怒り」「激怒」「闇金ウシジマくん」などで、際どい役を演じることが多いです。
ヤバイ作品か、ヤバイ役にこの人ありって感じです笑
でも、今回はいい人です。
情報を流してくれる、町のお巡りさんみたいな役どころです。
一体どんな怪異なのか、気になる方は…
「福島県、目撃」で検索してみると、ある二つの対象物が浮かび上がってくるはずです。
ホラーが苦手だから、どうしても対策していきたい、多少ネタバレを踏んでから観たいという人はぜひ「福島県、目撃」で検索してみてください!
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
「“それ”がいる森」の見どころや、監督の想いについて解説しました。90年代ホラーが好きだった人や、そろそろお子さまにホラー映画を見せてもいいかなと思っている人にはおすすめの映画です!
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