『ソイレント・グリーン』は、思わぬ満足感を与えてくれた

SF映画

50年前に描いた未来。2022年のNYは、人でいっぱいだった。

映画『ソイレント・グリーン』をシネマートで鑑賞しました。

主演は当時のハリウッドでトップスターだった、チャールトン・ヘストン

『十戒』や『ベン・ハー』で民衆を導く英雄に扮し、『猿の惑星』で猿に屈してしまう宇宙飛行士役を経て、本作では巨大な陰謀と傷だらけで苦闘する刑事役に挑戦しています。

監督はクライム系からサスペンス、ホラーにコメディまで幅広いジャンルで活躍した娯楽名匠リチャード・フライシャー。

原作はアメリカのSF作家ハリイ・ハリスンの問題小説「人間がいっぱい」すごいタイトルですよね笑

ちなみに原題は「Make Room! Make Room!」これまたすごい。

この原作を踏まえつつ、映画版はオリジナルの要素を自由に加えて脚色しています。

bitotabi
bitotabi

率直な感想ですが、結構面白かったです。

正直こういった映画のリバイバルは、大した期待をせずに、カルト映画っぽいし観とくかって感じで観に行くことがほとんど。でもたまに、こういうヒットがある。

未来惑星ザルドス』とかもその一つ。

本作は、予想よりもずっとしっかりしたドラマで満足できました。古き良きSFミステリー小説のような。

アクションも中々見せます。

今回の記事では、映画『ソイレント・グリーン』の見どころを語っていこうと思います。

この記事がオススメな人

・『ソイレント・グリーン』に興味がある人

・『ソイレント・グリーン』を観たいけど観る手段がない人

・カルト映画が好きな人

ダニー
ダニー

公式サイトあらすじはこんな感じ。

2022年、ニューヨークは人口超過密都市となった。人々は仕事も家も失い、電力の配給もマヒ状態。肉や野菜は希少品で、多くの市民は“究極の栄養食”を謳う新たな合成食品ソイレント・グリーンが配給されるのを待ちわびている。

この食品を生産するソイレント社の幹部が殺された事件を追う殺人課の刑事ソーンは、現場となった高級マンションの豪勢な生活に目を見張る。情報に通じた“人間ブック”こと、ソル・ロス老人の協力で捜査を続けるソーンだが、ソイレント・グリーンの秘密を知った老人の足は、公営安楽死施設「ホーム」へと向かっていた・・・。

彼を死に急がせたおぞましい真相とは何か。“ミラクルフード”の正体に勘づいたソーンにも、殺し屋たちの魔手が迫って来る。

https://soylent-green2024.com/

見どころその1 50年前の2022年という設定

まずは何といってもここでしょうね。

50年前は、きっと未来のニューヨークはこんな感じになってんだろう!

みたいな混沌とした舞台設定。

何と人口が4000万人。ちなみに現在のニューヨークは833万人くらい。

かなり大きく出ましたよね笑

そりゃああんな惨劇になるでしょうねっていう。

冒頭では、人類の科学の進歩と、それに伴う環境破壊や工場の建設、大量のゴミの排出のモンタージュが映ります。

食料も不足しまくっていて、頼りは毎週金曜日に配給されるソイレント・グリーンという栄養食。

って感じなんですね。

私はどうもこういう設定が大好きです。

漫画版の『AKIRA』とか『ニューヨーク1997』とか『少年と犬』とか。

上記3作と比べると、『ソイレント・グリーン』の治安はまだマシですが、とにかく人が多い!

住む場所がなくって、アパートの階段や道端、教会なんかも寝床になっちゃっているんです。

もちろん職業にありつくのもなかなか難しいようで、「家具」とか「本」とか呼ばれて働く人がたくさんいるというのも面白いです。職業差別のメタファーでしょうね。

 



見どころその2 食事シーン

主人公ソーンは、刑事という立場を利用して、金持ちの家で事件が起こった際は「押収品」とかなんとかいいながら、貴重品を持って帰っちゃうんです。

この不良刑事っぽいキャラクターがまたいいんですが。

で、その押収品は食べ物が中心なんです。

牛肉や野菜を持ち帰り、同居人でありパートナーであるソルと一緒に食べるシーンがあるんですが、これがなんともいいシーンなんです。

実に美味そうに見えますし、食べ物に感謝しなくちゃなって気にさせます。

あと、ウイスキーを美味そうに飲むシーンもたまらない。

「氷いりじゃないか…!」

なんて言いながら、グビリとやるんです。

こういう食糧不足の近未来を描いた作品で、食料を調達したり、美味しそうに食べたりするシーンって、なぜあんなにワクワクしてしまうんでしょうね。

食事だけでなく、水もこの世界では大変貴重。

「この部屋では、熱いシャワーが出るのか…?」

と感激するシーンも、有難さを感じさせてくれますね。

 



見どころその3 アクション

ここが一番意外だったんですが、アクションがいいんですよこの映画。

チャールトン・ヘストンはアクションが達者なんですね。

工場でのアクションや、クライマックスでのガンファイトはかなり見ごたえがありました。

あと、ソイレント・グリーン不足による暴動のシーンですね。

暴動に参加する人々を、トラックとブルドーザーが合体したような車両で鎮圧するんですが、

これはもの凄い映像でした笑

すくい上げられた人たちの頑張りが素晴らしい。ナイスアクションです。

今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます!

映画『ソイレント・グリーン』の見どころを3つ紹介しました。

bitotabi
bitotabi

意外としっかりしたお話なので、楽しく鑑賞できました!

ダニー
ダニー

近未来のカルト感もしっかり楽しめるよ!

 

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