映画『愛しのタチアナ』をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。
本作はフィンランドの巨匠アキ・カウリスマキによる1995年の作品です。
最新作『枯れ葉』を観てからというもの、アキ・カウリスマキの世界にハマってしまいました。
アキ・カウリスマキはこんな監督だよ↓
社会の底辺に属する労働者や失業者を主人公に据え、踏みにじられる人間性とその回復を描くことが多い。恋愛・犯罪・死・旅・音楽といった古き良き映画の娯楽要素を受け継ぎつつ、大仰な演技や劇的なセリフ回しを排して等身大に演出するのが持ち味。飄々としながらも血の通った人間賛歌を天性のユーモアで成立させている。ロケーション撮影を多用して描かれる、フィンランドの庶民的な風俗・風景も見どころ。
Wikipediaより引用
結構大変な目に合っているのに、ユーモラスな世界で包み込むことによって、笑いに昇華しているんですよね。
また、アキ・カウリスマキ作品の多くは、男女が出会い、発展していくパターンになっています。
『愛しのタチアナ』は、労働者三部作や敗者三部作と決定的に違うところがあります。
それは、男女が2組登場するという点です。
メインとなるカップルは、アキ・カウリスマキ作品の常連カティ・オウティネンとマッティ・ペロンパーなんですが、もう一組キルシ・テュッキュライネンとエリナ・サロも一緒に旅をします。
むしろ序盤はキルシ・テュッキュライネンが主体のお話です。
カティ・オウティネンはアルコール中毒で、キルシ・テュッキュライネンはコーヒー中毒。
この二人が仲良く旅しているだけでも面白いんですよね…。
ダサい二人なんですけども、旅をしていくうちに何だか大切なことに気づいていくそんなお話です。
終盤は結構感動しますよ。
ダサい二人の行く末を応援したくなる。そんな映画です。
もう一つ決定的に違うところは、全編白黒で撮影されているというところですね。
白黒ですが、決して古い作品ではありません。
『コーヒーアンドシガレッツ』みたいな雰囲気を感じることもできます。
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画『愛しのタチアナ』について解説しました。
男女4人組で旅をする、アキ・カウリスマキ作品の中でやや異色な作品です。
Amazon Prime Videoで観られるよ♬
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