男の世界にそっと咲く一輪の才能
映画『辰巳』を鑑賞しました。
X(Twitter)でフォロワーさんから流れてくる投稿が、高評価ばかりで気になっており、先日ようやく鑑賞しました。
やくざの死体処理係(合ってるかな?)、「辰巳」が主人公のノワールものです。
日本のヤクザものって、あまり得意ではないので、よっぽど気になった作品しか観ないのですが(孤狼の血level2以来かも)、これは面白かったです!
ストーリーはもちろんなのですが、キャスティングが特に素晴らしかった!特にヒロインの森田想さん!
公式サイトのあらすじはこちらです!
裏稼業で働く孤独な辰巳(遠藤雄弥)は、ある日元恋人・京子(龜田七海)の殺害現場に遭遇する。一緒にいた京子の妹・葵(森田想)を連れて、命からがら逃げる辰巳。片や、最愛の家族を失い、復讐を誓う葵は、京子殺害の犯人を追う。生意気な葵と反目し合いながらも復讐の旅に同行することになった辰巳は、彼女に協力するうち、ある感情が芽生えていく
https://tatsumi-movie-2024.com/。
キャストが素晴らしい!
『辰巳』はとにかくキャスティングが素晴らしいように感じました。
少ししか出ないので、上の画像には載っていませんが、まず冒頭で縛られている足立智充さん。
最近、あの人が出ている映画って、全部面白いような気がします。
『ケイコ 目を澄ませて』とか『水平線』とか『夜明けのすべて』とかね。もうその時点で、『辰巳』は安心して観られました。
主演の遠藤雄弥さんの凄みのある演技も堪能できますし、
マッチョで恐いけど優しい後藤剛範さんの役もとってもよかったですね。
あと、俳優としては今回が初出演となる倉本朋幸さんの演技は絶句します。これからもっとこういうやばい役やってってほしい笑
そして何より、私が気になったのはヒロインの森田想さんでした。
森田想さんの演技に注目
森田想(もりたこころ)と読みます。名前がもう素敵。2000年生まれの24歳です。
映画『鈴木先生』でデビューしたらしいのですが、覚えてないですねぇ…。私あの映画は好きなので何度か観ているんですが。
『辰巳』での演技の幅広さはもの凄いですよ。
大男の顔に唾を吐きかけたり、刺したり撃ったり殴ったり。
お姉さんや辰巳に甘えたり、泣いたり、笑ったり。
ここまで情動的に大きな動きをする役って、なかなかないんじゃないですかね。
『レオン』の「マチルダ」みたいな感じでしょうか。
でも嘘くささがないんですよ…。これは本当にはまり役。
伊藤沙莉さんっぽさも感じるんですが、男の顔面に唾はくのは、伊藤さんにはできないような気も。
この役をやっちゃえば、これからどんな役でもできちゃいそうな気がします。
ラストの何とも言えない、これからどうなるんだろうと思わせるような切ない演技もよかったです。
時折感じるニューシネマっぽさ
この映画、ところどころニューシネマっぽさを感じるんですよね。
ノワールなのにどこか明るい雰囲気とか、ロードムービーちっくな展開だったりとか。
あと、象徴的なのが、自然の中を走る車のカットです。
だから、終わり方がどうなるのか、とても気にしながら鑑賞してしまいました。
『テルマ&ルイーズ』みたいな感じだったらどうしよう…。みたいな。
まだ観ていない人は、ご自身の目でお確かめください!
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画『辰巳』について感想や見どころをお伝えしました。
キャスティングがとにかく素晴らしい!特に森田想さん!
ニューシネマっぽい構成にも注目だよ!
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