いつもは苦手なあのシーンがこの映画では…
映画『ターミネーター』を鑑賞しました。
『ターミネーター』シリーズの初作品である本作ですが、次作『ターミネーター2』の方が人気を博しているという珍しいパターン。
どちらも監督はジェームズ・キャメロン。
今回の記事では、軽視されがちなこちらの『ターミネーター』もしっかり面白いのだということをお伝えします。
豆知識も紹介するね!
作品概要
『ターミネーター』は1984年に公開されたアメリカのSFアクション映画です。監督はジェームズ・キャメロンで、主要キャストは以下の通りです:
- アーノルド・シュワルツェネッガー:ターミネーター(T-800)
- リンダ・ハミルトン:サラ・コナー
- マイケル・ビーン:カイル・リース
- ポール・ウィンフィールド:エド・トラクスラー警部
- ランス・ヘンリクセン:ハル・ヴコヴィッチ刑事
あらすじ:未来の世界では、人類と機械の間で激しい戦争が繰り広げられており、機械側は人類の指導者を抹殺するために過去に刺客を送り込みます。その刺客が「ターミネーター」であり、彼の任務は未来の指導者となる人物の母親を抹殺することです。
物語は、ターミネーターが1984年のロサンゼルスに送り込まれ、標的であるサラ・コナーを追い詰めるところから始まります。サラは、未来から来た兵士カイル・リースの助けを借りて、ターミネーターから逃れようとします。カイルはサラに、彼女の息子が未来の人類の希望であり、彼を守ることが重要であると伝えます。
キャメロン監督の映画では、反戦をメタファーとして描くことが多いんですが、『ターミネーター』においてはストレートに描いていますね。
シュワルツェネッガーの演技とセリフ
この映画は、アーノルド・シュワルツェネッガーのキャリアにおいて、非常に重要な作品です。
ご存じの方も多いかもしれませんが、本作においてアーノルド・シュワルツェネッガーが演じるT-800は完全なる悪役。
見た目も眉毛まで無くなってて強面です。
彼の人気に火がついたことで、2はヒーローにしたというところでしょう。2では眉毛ありますし笑
セリフは非常に少なく、映画全体でわずか17行しかありません。
その中でも「I’ll be back(また戻ってくる)」は特に有名です。
これもまた、2の方が有名なんですよね。1では結構地味なシーンです。警官に言うだけ。
彼自身、ターミネーターというアンドロイド的な役なので、特殊メイクを施されます。これが見事なんですよ。
次項では特殊メイクや特殊効果について解説するよ!
優れた特殊効果
本作はラストファイトが特に素晴らしい。
ターミネーターが骨組みになって追いかけてくるんですが、これがリアルで怖いんですよね。
ラストシーンで、ターミネーターが骨組みだけになってサラ・コナーを追いかけるシーンは、ストップモーション・アニメーションとアニマトロニクス(ロボット技術)の両方が使用されています。
1984年当時、CG技術はまだ発展途上だったため、これらの技術が主に使われました。
ストップモーションでは、フレームごとに少しずつモデルを動かして撮影し、ターミネーターの動きを表現しています。この技術により、機械的な恐怖感が増幅されました。
また、エンドスケルトン(骨組み)のシーンでは、実際にロボットモデルが使われており、リアルな動きや質感を実現しています。
映画の特殊効果チームは、これらの技術を巧みに組み合わせて、ターミネーターの恐怖感を巧く引き出しているそうです。
ランス・ヘンリクセンについて
本作には『エイリアン2』でビショップというアンドロイドを演じたランス・ヘンリクセンが刑事役として出演しています。
キャメロンとヘンリクセンは実はとっても仲良しでですね。当初はターミネーター役を彼にしようとしていたらしんです。
そのあたりの詳しい事情についてはこちらで詳しく解説しています。面白いですよ。
意義のある〇〇〇シーン
『ターミネーター』では、かなり濃厚なベッドシーンがあります。
濃厚だし、長いんですよ。
私は割と映画のベッドシーンって好きじゃないんですが、この映画においてはすごくよかったんですよね。
見せ方がいやらしくない。愛を感じます。流石はキャメロン監督といいましょうか。
『タイタニック』もそうですが、出会って間もない男女のラブシーンにも関わらず、なんか刹那的な魅力とか甘さとか、愛情とか色々感じられるんですよね。
その後ろに、死があるからかもしれません。
加えて、『ターミネーター』においては、この愛の交わりに大変な意味があるんですよ。
むしろ、しっかり見せなければならない。そこまでのストーリーに持っていくのも本当に巧いよなと思います。
その他豆知識
低予算での制作: 『ターミネーター』は比較的低予算で制作されました。予算は約650万ドルで、これは当時のハリウッド映画としてはかなり控えめな額でした。しかし、その後の成功により、続編では大幅に予算が増加しました。
ジェームズ・キャメロンの夢: ジェームズ・キャメロン監督は、発熱中に見た悪夢から『ターミネーター』のアイデアを得ました。夢の中で、金属の骨格を持つロボットが炎の中から這い出てくるビジョンを見たそうです。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
映画『ターミネーター』の見どころや豆知識を詳しく解説しました。
ジェームズ・キャメロン監督のこだわりや丁寧な映画作りを味わいやすい名作でした。
『ターミネーター2』がより面白くなるから、もし両方観たことない人は、絶対1から観てよね。
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