インドネシアのホラーもなかなかいいぞ
インドネシアの映画館で、『THAGHUT』という作品を鑑賞してきました。
ジャンルはホラーです。
まあ、インドネシアの映画って、印象ないですよね。
実際私も初めてでした。
なので、そこまで期待せずに記念鑑賞のつもりで観たんですが、これがなかなか面白い。
というかホラー映画としてかなりクオリティの高い作品でした。
意外だねぇ。
今回の記事では、映画『THAGHUT』の見どころと合わせて、インドネシアの映画事情についてもご紹介します。
『THAGHUT』のストーリー
主人公は若い女の子のアイヌン。
彼女はどんな病気でも治す力を持っているアバ・ムリヤという有名人に憧れています。
ある日彼の訃報がテレビニュースで流れ、落ち込むアイヌン。しかし、その後彼女はアバ・ムリヤの娘であるという事実が発覚します。
父の葬儀に出席するために、友人らと共にアバ・ムリヤの村へと赴くアイヌン。
村に到着すると、アバ・ムリヤと村の人々はムスリムの教えに反した、邪教を信仰していることが分かります。
アバ・ムリヤと彼の側近は、アイヌンを後継者にするため、呪術をかけ、アイヌンは徐々に取り込まれていくのですが、果たしてどうなってしまうのか…。
というのがざっくりしたストーリーです。
『THAGHUT』はかなりレベルの高いホラー映画
『THAGHUT』は、かなり怖い映画です。
チープな感じは全くない、本格的なホラー作品といえるでしょう。
私はこれまで数多くのホラー映画を観てきましたが、アメリカや日本、その他有名な海外ホラーと比べても、何ら遜色のないクオリティです。
雰囲気としては、『女神の継承』に一番近いです。
メイクとかロケーションとか、ほんとにリアルでいい感じ。
アイヌンが憑かれた時、瞳が全て黒目になるんですが、これは最近のアジアンホラーの流行なんですかね。『哭悲』とか『コンジアム』とかも同じでした。
ジャンプスケアもほどよくあって、二回ほどビクッとしました。
あと、ヒロインのアイヌンを演じている女性がとっても可愛いです。Yasmin Napperというお名前。
テーマが面白い
そして、何よりこの映画で面白かったのが、呪いや邪教に対して、ムスリムの信仰心は打ち勝てるかというテーマです。
ケガを治す、痛みを取り除くという、有用な誘惑をもってして、信仰心を揺さぶる。それでも神を信じ抜くことができるか。そういうテーマなんですね。
『エクソシスト』のムスリムバージョンみたいな雰囲気もあるし、邪教が絡んでくるあたりは『ローズマリーの赤ちゃん』にも近い感じです。
キリスト教関連のこういう映画はたくさん観ましたが、イスラム教は初めて。
同様に面白いですよ!
それに加えて、とってもクオリティが高いので、本当におすすめです。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます!
インドネシアのホラー映画『THAGHUT』について解説しました。
イスラム教VS邪教というテーマだけでも面白いのに、メイクや撮影も世界レベルのクオリティなので、かなり楽しめると思います。
むしろ、怖いのが苦手な人は要注意だね!
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