『THE SIN 罪』まさかの展開にも驚く！

罪は私たちのもとにかえってくる

映画『THE SIN 罪』を鑑賞しました。

韓国のホラー映画です。

新人女優のシヨンは、映画撮影のために山奥にある廃墟へとやって来た。しかし、変わり者と評判の監督から演技指導はなく、奇怪なダンスを屋上で踊るだけというものだった。かつてない演出に不安に駆られるシヨンは、共演者のチェユンに愚痴をこぼす。さらに、ギリギリの予算で組まれた現場は殺伐としていた。トラブル続きの撮影が進む中、突如血まみれの女性スタッフが現れる。そして、呆然とするシヨンたちを一瞥すると、屋上から飛び降りてしまう。地面に叩きつけられた体はあらぬ方向に折り曲がり、即死したかに思えた。しかし、彼女は立ち上がり、駆け寄った別のスタッフに襲い掛かる。その様相は、まるで生ける屍のようだった―。https://thesin.jp/

ネタバレなし　見どころ解説

本作の監督はハン・ドンソク。主演はキム・ユネです。

『新感染』シリーズ、『哭悲 THE SADNESS』、『呪詛』、『女神の継承』等のヒットで今最も注目を集めるアジア発のホラー作品。と称されるように、ゴリゴリのホラー作品になります。

韓国のホラーは面白いものが多いですからね。本作もなかなか怖かったです。

ポスターやあらすじをみる限り、ゾンビものだと思いますよね。でもただのゾンビものでは、ないんですよ…。そのあたりの詳細は、ネタバレありの解説で。

見どころとしては、アジアンホラーならではのじっとりとした雰囲気で、淡々と恐怖を伝える演出。

「この人にいったい、何があったんだ…？」と考察しながら楽しむことができます。

そして、そのじっとりした雰囲気の中で、所々ジャンプスケアもあるので、いい感じにびっくりできますよ。

また、ゾンビものということで、多少ゴアな演出もありますので、グロイのが好きな人にとってもいい映画と言えるでしょう。

　

ネタバレあり　見どころ解説

ここから先はネタバレありの解説になりますので、未鑑賞の人はご注意ください！

　

本作は、

「罪は私たちの子どものようなもの。迷子の子どもが親を探し求めるように、罪は私たちのもとにかえってくる」

という言葉から始まります。

そしてその後、一人の女性がゾンビのパニックに巻き込まれていくといった展開になっているんですね。

なので、この女性が犯した罪とは何なのか。これを考察しながら観るんです。

しかし、その事実を知っていくにつれて、なんだか様相が変わっていくんですね…。

彼女が起こした罪というのはズバリ、「人を呪い殺した」というものなんです。

彼女は、自分が憎いと感じた人物を、呪い殺すことができる特殊な力を持っていたんです。さらに、最後には姿を変える、あるいは人から自分を、あるいは他人を違う姿に見せることができるんですね。

恐らく、この2つから推測するに、彼女の能力は人をコントロールできる能力なんだと思います。「デスノート」に一番近いんじゃないでしょうか。

能力に関する考察も面白いところではあるんですが、やはり面白いのはこの展開の仕方だと思うんですよね。

古くは『ユージュアル・サスぺクツ』のような、どんでん返し。最近の作品で言うと『THE WITCH 魔女』に似た爽快さがあります。悪いやつが勝つパターンって、倫理的にスッキリしないことが多いんですけど、本作はどっち側もそこまで感情移入させないようにしているので、胸糞悪くならないように上手く書かれているように感じましたね。

あとは、アジアンホラーの流行りである「呪い」や「呪術」を盛り込まれていました。ぶっちゃけ、この要素はこじつけ感というか、ついでにって盛り込んだって感じがしないでもないんですが、私が面白いなと思ったのがラストに神父が出てきたという点。

あのもう一人の女優は終盤で何らかの団体の巫女であることが分かるんですが、彼女が施した呪いの儀式、あのゾンビを生み出すものは、キリスト教に関する悪魔的な儀式だったようです。

これは面白いですよね～。続編もありそうな雰囲気でしたし、次は土着の宗教とキリスト教、そして悪魔の女とバトルになりそうで、期待が高まります！

今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます！

映画『THE SIN 罪』について見どころをお伝えしました。

　

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