映画『ザ・ヒューマンズ』をシネリーブルで鑑賞しました。
こちらは、現在開催している、配給会社A24の特集上映にて鑑賞できる作品です。
A24と言えば、『ミッドサマー』や『エブエブ』『聖なる鹿殺し』『ザ・ホエール』など、ホラーもドラマも攻めた作品が多いんです。
そして今回鑑賞した『ザ・ヒューマンズ』これまた、攻めた映画でした…。
あらすじはこんな感じだよ↷
ピュリッツァー賞に2度ノミネート経験のある劇作家スティーヴン・カラムがトニー賞を受賞した自身の戯曲を映画化し監督デビューを果たした本作。
ブレイク一家は感謝祭の夜、次女ブリジッド(B・フェルドスタイン)がパートナー(S・ユァン)と暮らすニューヨークの新居に集まってきた。一見仲が良さそうな彼らだったが、夜が更けるにつれ一家の会話は不穏さを増し、それに呼応するように古びた建物は不気味な物音を響かせ、そして次々に明かりが消えていくのだった─。
https://kyoto.uplink.co.jp/movie/2023/14342
『NOPE』のスティーヴン・ユアンと、『ブックスマート』のビーニー・フェルドスタインなど、これから大活躍するであろうアクターが出演しています。
とにかく、めっちゃ変な映画です。
劇作家の作った映画って感じだな~と思いました。
ホラーなのか、人間ドラマなのか、最後までよく分からない…。
でもこれ、実はコメディなんです。
スティーヴン・カラムという人は、痛みを伴うコメディを得意としているそうです。
『ザ・ヒューマンズ』では、感謝祭のディナーに、失職、鬱、認知症、病気、9月11日の亡霊など、様々な問題を抱えた家族が登場します。
彼らの会話のすれ違いであるとか、価値観の違い、そして何かに怯える様をブラックな雰囲気のコメディに仕上げているんです。
せっかくの感謝祭が、徐々にめちゃくちゃになっていく様、一見普通に見える家族が、実は様々に問題を抱えている様を心配しつつもコミカルな目線で観るとよいでしょう。
特に、お父さんと、祖母の目線やセリフに注目して観ると、物語が見えやすいかもかもしれません。
キューブリックの『博士の異常な愛情』のような構え方で鑑賞しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
映画『ザ・ヒューマンズ』について解説しました。
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